モノは語る 〜シリーズ ダンとシャリー 〜

おうち事ダンとシャリー

本読む暇もない日々の中、

ある日突然、「これを読め!!」とばかりに

入荷してきた本

 

 

『姑の遺品整理は迷惑です』

 

 

私が言いたくてもズバリ言えず、でも内心

ずーーーーーっと心の中で思っていた気持ちがズバリタイトルなのは、

 

 

この本です。

今月の新刊です。

 

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

姑の遺品整理は、迷惑です (双葉文庫) [ 垣谷美雨 ]
価格:715円(税込、送料無料) (2022/4/28時点)

楽天で購入

 

 

 

本読む気持ちの余裕もなく時間の余裕もない日々であっても

「これは読まねばなるまいっ!!」

 

と、即購入。

そして、

 

これはまるで私!!

 

見てた?聞いてた?

 

と、

恐ろしいくらい

気持ちや状況がシンクロして

イッキに読了でした。

 

主人公が遺品整理を通して見たものは?

気づいたことは?

得たものは?

 

そこは物語ですから

現実はそんな都合よくいかないのよー……的な展開もありますが

いちいち共感する場面に、読後はじんわり感動もありました。

そして本の中の一文

「親は死んでからはじめてどんな人だったかわかる」

ドキッとしました。

 

ほんとうにそのとうり。

 

遺されたモノたちが語ってくるのです。

 

好きだったもの

こだわってたこと

暮らし方

考え方

生き方

 

お義母さんはそれらを私に片付けられて

どう思っておられるんでしょうね。

 

私だったら、間違いなく

イヤーーーーーやめてーーー見ないでーーーー

と、思います。

 

片付けてる間、始終どこかで見られてるようで

「見るな、触るな、捨てるな、」

と思っておられたんでしょうね。

 

 

 

でも、

それでも前に進むため

処分させていただきますね。

申し訳なさもありますが、正直うんざりしております。

でも、おかあさん

感謝したこともありますよ。

 

今回おうち一軒ぶんの思い出の品々を処分したことで、

つくづく思ったことがあります。

 

私は嫁にだけは(いないけど😅)

整理されたくないし、

実の娘にですらこんな大変な作業させるのは嫌だから、

生きてるうちに処分しておこうと決めましたよ。

いや、ほんと、こんな思いは子供らにはさせたくないと

心に誓うことができたのは

義父母のおかげです。

 

そして義父母が遺したモノタチの中

他人のわたしには、処分できないであろう、家族の大切な思い出の品々

それらの処分に義姉がやってきて手伝ってくれたこと、

弟(Otto)と2人、思い出を語り合いながら姉と弟水入らずの時間が

もてたこと、、かけがえのない時間だったのではないかと思います

 

「これはきっとお義父さん、お義母さんが繋いでくださったのですよね。

 

そして、バッサリ処分する嫁に恨み言ひとつ言わず、

むしろ処分費用としていくらか負担してくださったお義姉さんは

素晴らしい方ですよ。

心から尊敬しています。お世辞ではなく。

私は昔も今もとても救われています。

ありがとうございます。」

 

と、今度帰ったら、仏壇に語りかけようと思います。

 

遺品整理、体力的には超ヘビーでしたが、

考え様によっては

悪いことばかりでは無かったように思います。

 

業者に丸投げしていたらきっとこんなことに気が付かなかったはず。

遺品整理は辟易しながらも家族の長い長い歴史を振り返り

うんざりしながらも父母を偲び、

改めて感謝ができる大切な時間なのかもしれません。

 

まあ、その最中はぜんっぜん、1ミリたりとも思えなかったです。

 

阿修羅の如くの遺品整理の最終局面で

ポンと出会ったこの本が

そんな仏のような気持ちにさせてくれました(笑)

いい本でした。

遺品整理した人してないひと、

これからするであろうひとも

ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました