病室のベッドで考えた鳥の事

ひとりごと…みたいな日常

    鳥も人も同じ

入院中、早い消灯時間のため

いつもよりもうんと長い長い夜、

いろんなことを考えました。

多くは留守番してる鳥たちの事です。

つくづく

鳥も人も同じなんだな

そう思いました。

 

同じ、、というのは

「老い方」

というか、

「死に方」というか、

産まれて、そこからみんながみんな

天寿を全うできるわけではない

そこには個々の運命があって

生きてるあいだに怪我をすることもある

不運に見舞われることもある

抗えない事があることは

たくさん育てて来て

嫌というほど知りました。

     老いるということ

それでも早逝することなく

長い年月を

飼い主と生きてきて、

鳥ってば、顔は全く老いないから

(とはいえよく見たらそれなりに

老いは顕れますが)

なんら変わらないと思っても

その身体の中はそれなりに

老いはすすんでいるんですよね。

     鳥の老い、私の老い

今回の私の病名は「労作性狭心症」

ちょっと重いものもったり

ちょっとの勾配だけでも

胸が焼けるような苦しさがあって

それでも少し止まって休めばすぐに

落ち着いて何もなかったようになります。

だからなかなか苦しさが気付いて

もらえない、自分でもたいしたことないかなと

思ってしまう…

そこが危険らしいです。

なので、早く検査してよかったよ、

血管、糸のようになっていた、

と、医師に言われました。

心臓そのものは問題なくても

そこに血液を送る血管が細くなってると

充分に送れず

心臓そのものの動きも悪くなってしまいます。

動脈硬化がすすむと

心筋梗塞はもちろん、脳梗塞とか、

つまってプッツン…が、起きてしまうんですね。

今思うと、鳥たちが突然亡くなっていた事が

多いのはそれだったのだろうなと。

全ては動脈硬化!

それが元凶だったんだろうなと。

 

一方で、同じ病室のご婦人方は

心臓そのものが弱っている状態なので

みなさん絶対安静でした。

 

心臓病にも色々あるんだなと

知りました。

鳥たちが

「乳母〜胸が苦しいんだけど」

と、言えたなら、、

多頭飼いは言い訳にはなりませんが

限界があるなと痛感します。

 

鳥も老いるし、私も確実に老いてます。

もう前のようにはいかないと観念しました。

    降り積もってきたもの

心臓の医師からは年齢以上に硬化が

進んでると言われました。

遺伝もあるし、長年の不摂生もあって

コレステロールもふり積もってしまったのでしょう

そして、

 

他にも降り積もってきたものがあるとしたら

……

鳥たちの事でしょうか。

 

鳥の先生から

「哀しみはは胸に溜まると聞きました。

長年、たくさんの鳥たちや

その飼い主さんたちの

哀しみに寄り添って来られたのも

あるのではないでしょうか」

そんなお言葉を頂きました。

 

立場も違うし、先生の比ではないですが、

共振してもらったような

心の奥に溜まっていた懺悔が許されたような

 

そんな思いになり

嗚咽してしまいました。

それでも赦されたとは

思っていませんが。

 

心は身体に顕れるんですね。

 

そんなことを病室の天井

みつめながら考えてしまいました。

 

 

 

 

 

 

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